隣接するキオカ共和国と戦争状態にある大国、カトヴァーナ帝国。その片隅で一人の青年が戦乱に巻き込まれようとしていた。 名はイクタ・ソローク。 戦争嫌いの怠け者で女好きという、およそ軍人とはかけ離れた人物だ。 幼馴染であるヤトリシノ・イグセムとともに 高等士官試験を受けていた彼は、二次試験への送迎船で、看護学校出身のハローマ・ベッケル、旧軍閥名家のマシュー・テトジリチ、そして ヤトリと同じく忠義の御三家の一角、レミオン家のトルウェイ・レミオンと出会うこととなる。 道中、彼らと賑やかな時間を過ごしていたその時、 突如船が座礁する。 総員退艦となり脱出する5人……だが、そこで一人の少女が船から海へ落ちる姿が目に入る。 ためらわず、大荒れの海に 飛び込むイクタ。 そして、彼は少女の小さな手を握った。 時に帝暦905年。 それが後に常怠常勝の智将と呼ばれた男と、帝国最後の皇女と呼ばれた女の 初めての邂逅。“約束された敗北”へと向かう、物語の発端である――
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イクタ・ソロークCV:岡本 信彦
17歳。怠け者で女好き。だが、戦略や戦術に関する手腕は他の追随を許さず、後の世において、「常怠常勝の智将」と呼ばれることになる。 また、「科学」という概念を提唱したアナライ・カーン博士の弟子であり、その考え方を踏襲しているため、独特の哲学を持つ。 ヤトリとは旧知の仲で、絶対的な信頼関係を築いている。
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ヤトリシノ・イグセムCV:種田 梨沙
17歳。旧軍閥名家筆頭、「忠義の御三家」の一角を担うイグセム家の長女。愛称はヤトリ。帝室に対して絶対的な忠誠を誓っており、その様は 見る者を畏怖させる。代々「白兵のイグセム」の通り名で讃えられ、彼女もまた二刀を振るい鬼神の如き強さを誇る。イクタとは旧知の仲で、 彼の良き理解者。イクタの才能を誰よりも理解し、評価している。
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シャミーユ・キトラ・カトヴァンマニニクCV:水瀬 いのり
本作のヒロインの一人。12歳。カトヴァーナ帝国第三皇女。乗っていた船が嵐により遭難し、脱出した際おぼれていたところをイクタに 助けられたことにより彼との関係が始まる。
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トルウェイ・レミオンCV:金本 涼輔
17歳。旧軍閥の名家、『忠義の御三家』の一角を担うレミオン家の三男坊。爽やかで見た目通りの好青年。代々の通り名である「銃撃のレミオン」の 名に恥じぬ高い射撃能力を持っているが、生き物を傷つけることに対する忌避感が根強く、近距離からの銃撃は命中率が低い。一方で遠距離の標的に 対してはその弱点が生じないため、エアライフルを用いた150メートル以上のロングレンジ狙撃をも可能とする。
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マシュー・テトジリチCV:間島 淳司
17歳。旧軍閥のテトジリチ家の長男。体型はやや太め。高等学校時代からイクタとヤトリシノとは知り合いで、イクタには特にからかい甲斐のある 相手として一方的に親友扱いされている。騎士団内での能力は高いとは言えないが、イクタやトルウェイとの作戦行動の中で軍人としての能力は 日々高まっている。
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ハローマ・ベッケルCV:千管 春香
19歳。愛称はハロ。騎士団における唯一の衛生兵。高等士官試験行きの船で偶然イクタ達と居合わせたことから、彼らと行動を共にすることになる。 優しい性格だが押しが弱く、よくイクタに口説かれている。
- 原作:宇野朴人(電撃文庫刊)
- 原作キャラクター原案:さんば挿
- 原作イラスト:竜徹
- 監督:市村徹夫
- シリーズ構成:ヤスカワショウゴ
- アニメーションキャラクターデザイン・総作画監督:香月邦夫
- サブキャラクターデザイン:平野勇一
- メカ・プロップデザイン:高倉武史
- 美術監督:脇威志
- 美術設定:中島美佳
- 色彩設計:大野春恵
- 3D監督:田中康隆
- 撮影監督:伏原あかね
- 編集:木村佳史子
- 音響監督:岩浪美和
- 音響効果:小山恭正
- 録音:山口貴之
- 音響制作:マジックカプセル
- 音楽:井内啓二
- 音楽制作:IMAGINE
- オープニングテーマ:岸田教団&THE明星ロケッツ「天鏡のアルデラミン」
- エンディングテーマ:鹿乃「nameless」
- アニメーション制作:マッドハウス
- 製作:天鏡のアルデラミン製作委員会
- ©2015 宇野朴人/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/「天鏡のアルデラミン」製作委員会