空座町(からくらちょう)で大量発生した認識不能の霊生物=“欠魂(ブランク)”。尸魂界の空に映し出される“現世の街”。そして、一護の前に現れた不思議な死神少女・“茜雫(センナ)”。厳龍率いる闇の勢力“ダークワン”たちの恐るべき謀略が動き出す。一護は「世界崩壊」を阻止することができるのか?その日、空座町に最初の異変が起こった。認識不能の霊生物=“欠魂”の群れが街を徘徊しはじめたのだ。調査を開始した死神代行・黒崎一護と朽木ルキアの前に、斬魄刀(ざんぱくとう)「弥勒丸(みろくまる)」を携えた死神の少女・茜雫が現れた。しかし、自分のことを語ろうとしない茜雫は、所属部隊についても忘れたとはぐらかす。同じ頃、尸魂界(ソウル・ソサエティ)にも異変が起こっていた。死神たちの住む瀞霊廷の上空に、突然現世の風景が映し出されたのだ。護廷十三隊に第一級警戒態勢が発令され、隊首会が緊急に開かれた。その場に顔を揃えた隊長たちに衝撃が走る。現世と尸魂界で起こった異変は、「世界崩壊」への恐るべき前兆とされていたのだ。「世界崩壊」とは、すなわち、現世と尸魂界の均衡が崩れ去り、秩序を失ったふたつの世界が瞬時に消滅してしまうことを意味する。そして十番隊隊長・日番谷冬獅郎には、ある特命が下された…。一護と茜雫の前に、闇の勢力“ダークワン”を名乗る男達が姿を現した。このダークワンを率いる厳龍(ガンリュウ)こそが、「世界崩壊」計画の首謀者だったのだ。強大なる闇の力を前に、苦戦を強いられる一護たち。そして、何故か執拗に茜雫を狙うダークワンの真意とは…?世界崩壊まで残り一時間。最後のカウントダウンが始まった。ダークワンと死神たちとの壮絶なる最終決戦の火蓋が切って落とされる。一護たちは、そして茜雫は、この世界を守り抜くことができるのか…。