「愛染香」――その薫りを嗅いだ者は、嗅いだ時そばにいる相手を好きになってしまうという魔性の惚れ薬。そのあまりの効能から危険視され、御禁制となったはずの「愛染香」が、再び吉原で出回りはじめ、月詠の幼馴染で遊女の螢が毒牙にかかってしまった! 原因を探るため、月詠は万事屋の面々と調査に向かう。だがそんな折、大量の「愛染香」が吉原中に燃え広がってしまい、町中の人間が惚れたはれたの大騒ぎに! さらにはお妙や九兵衛、まさかの近藤まで現れて……そこに今回の事件の首謀者と思われる「愛染明王」が現れるが、その正体は一体!?