複数の恋人との“複数恋愛”を貫いてきた伊麻(栗山千明)は、氷雨(伊藤健太郎)からのプロポーズを受ける。一方、到(丸山智己)と亜夫(千賀健永)の人生にも転機が訪れ、彼らの決断を知った伊麻は自分の選んできた生き方が周囲に無理や我慢を強いていたのではないかと考え始める。そんな中、氷雨は父が亡くなったとの連絡を受け、実家で母・鈴子(黒沢あすか)との時間を過ごしていた。家族を裏切った父親のようになってはいけない、と伊麻との関係にも否定的だった鈴子だったが、この親子関係も少しずつ変わっていく。これまで、それぞれの愛に優しく寄り添ってきた伊麻。そんな彼女が、愛する人たちの変化、そして、ある事件によって思いがけず氷雨のこれまで抱えてきた本心を知ったことで、自身の愛の形についてもう一度考え直す。