ついに母親の澄子(横山めぐみ)から、金蔵(渡辺哲)と本当は何があったかを聞かされた吟(藤原樹)は、「店の土地が売れたから、今月中に出て行ってほしい」という澄子の宣告を受け入れる。ただし、澄子が最後に店のお客さんになってくれたらという条件を付ける。店がなくなれば、自分たちは消えるかもしれないと焦る日本酒たちだったが、「じいちゃんの想いを必ず伝える」と決意する吟に力を貸す。ここまで金蔵と自分を支えてくれた6本の日本酒を、澄子の前に並べる吟。まずは、己に向き合い強く大きな一歩を踏み出すための酒、一歩己(西山潤)を飲んだ澄子は、彼の力で自分が幼い頃の父の姿を思い出す──果たして、そこで澄子が見たものとは? そして、吟の店の行方は──?